ポップスの作曲方法は様々だ。
その中でも、大きく分けて「歌詞先派」と「曲先派」が考えられる。
Sam HuntのTake Your Timeは間違いなく前者だろう。
歌詞を先に考えてしまい、オケ(伴奏)と構成を完成させた上で、
字余りであっても無理やり小節内に収めてしまおうというのがSam Huntのやり方だ。
I don’t wanna steal〜で始まるサビ部分は字余りは避けているものの、
ラップではなく単なるトークとでも言うべきナレーションが新鮮な曲である。
日本の古いフォークソングの世界では吉田拓郎がこのようなスタイルを取り入れている。
Sam Huntのファッションにも注目したい。
ノームコアと呼ばれる究極にシンプルなスタイルは2014年頃から話題だが、
彼もまさにノームコアを体現するような出で立ちだ。
ノームコアには、身につける服を限界まで削ぎ落とすことで本人の魅力を十分に伝えるという哲学がある。
Sam Huntの率直な気持ちが歌われるTake Your Timeは、
ラフなトークも手伝って、ノームコア的な現代の恋の気分をストレートに表現している。
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君が俺のことを見てたのかどうかはわからない
きっといつもそんな感じで笑ってるんだろう
ジャマするつもりはないんだけど
通り過ぎることができなかったんだ
あいさつもできずに
君の名前は知ってる
ここにいる奴なら誰でも知ってるからね
君は今は何かを探してるわけじゃない
だからオラオラしたくないんだ
でも誤解しないでほしい
君の瞳に俺はビビってしまう
心臓がドキドキする
ただの会話なんだけどな
違うんだ 無駄にはしたくない
君は俺を知らない
俺も君を知らない だけど知りたい
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君の自由を奪いたくはない
心を変えてもらうつもりもない
君に愛してもらわなきゃいけないわけじゃない
ただ 君との時間がほしいんだ
君のせっかくの金曜をつぶしたくはない
俺の気持ちを無駄にはしない
君の心を盗むつもりもない
ただ 君との時間がほしいんだ
–
まずは声をかけなきゃってわかってる
次はいい感じの態度を取らなきゃな
君になんとか近づこうとする奴らもいる
引っ掛けようとして
君を酔わせようとしてるんだ
君の友達がこっちに来ようとしてるのがわかる
男どもから君を守るつもりなんだろう
奴らはべらべらしゃべりすぎてるし居座りすぎだ
いつもの曲にダンスだ 君もよく知ってるやつさ
君は今ごろ目を回してたかも知れない
俺に消えろって言ったり
どっかに行ってしまってたかも知れない
だけど君はここにいる
俺もここにいる
さあ これからどうなるのかな
–
君の自由を奪いたくはない
心を変えてもらうつもりもない
君に愛してもらわなきゃいけないわけじゃない
ただ 君との時間がほしいんだ
君のママに会わなきゃいけないわけじゃない
その一線を越える必要はない
君の本当の姿が見たいわけでもない
ただ 君との時間がほしいんだ
–
君を連れて帰るつもりじゃない
ただ 君と二人っきりでいたいんだ
–
君の自由を奪いたくはない
心を変えてもらうつもりもない
君に愛してもらわなきゃいけないわけじゃない
ただ 君との時間がほしいんだ
君に電話をしたいわけじゃない
夢中にさせたいわけでもない
君の心を盗むつもりもない
ただ 君との時間がほしいんだ
君をベイビーとは呼ばないし
俺のモノだってわけじゃない
君の心を盗むつもりもない
ただ 君との時間がほしいんだ
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【和訳のポイント】
take your timeは直訳で「君の時間を奪う」だが、それでは不自然だ。
「君との時間がほしい」くらいの日本語訳が適当か。
ちなみにSONGTREEで紹介している楽曲はすべてApple Musicで聴くことができます。
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ちなみに筆者はこんな人
Yuriy Kusanagi
ブログの他にもいろいろやってるインターネット活動家
Instagram ┗最終的にすっぽんをさらけ出すことを目標に更新中
Twitter ┗更新情報など流してます
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